数年前から、話題になっている「サードウェーブコーヒー」
こんな話を聞くと、「昭和時代の喫茶店の復活!?」と思われる方もいるのではないでしょうか。
実は、その発想はあながち間違いとも言えないのです。
サードウェーブコーヒーは、豆の個性を最大限に引き出す淹れ方を追求するカルチャーともいわれています。
豆や淹れ方に拘る喫茶店文化の復活も、サードウェーブコーヒーのひとつの側面だと考えられるからです。
喫茶店業界は、本当に目まぐるしく変化しています。
今回の記事では、サードウェーブコーヒーについて見ていきたいと思います。
サードウェーブコーヒーとは第3の波のこと
そもそも、サードウェーブコーヒーは、アメリカから来た「第三の波のコーヒー」の意味です。
サードウェーブコーヒーは、サイフォン式で淹れる為、紙ドリップに比べて時間がかかります。
そして、サイフォン式はいつも同じ味を保つ事が難しいといわれています。
さらに、サイフォンの場合はメンテナンスも必要になるため、徐々に使われなくなっていたのです。
しかしここ数年、大正時代や昭和時代の落ち着いた雰囲気のフルサービス型の店を好まれる方も多くなってきました。
それがサードウェーブコーヒーのヒットの要因になっています。
そして、人気の理由の1つには、お店の居心地の良さにもあるといわれています。
単にコーヒーを飲むだけでなく、自分の時間が持てる店舗が増えてきたと感じがしますよね。
ファーストウェーブとセカンドウェーブが来た時期

サードがあるんですから、当然に「ファースト」と「セカンド」もあります。
それでは、それぞれのブームが来た時期はいつなのでしょうか?
ファーストウェーブとは、第一の波の意味
まず、1960年ころから、流通の発達と共にファーストウェーブがやってきます。
大量生産、大量消費が自由にできて、手軽に安価で誰もが楽しむ事が出来るコーヒーの出現です。
いわゆるインスタントコーヒーが台頭してきた時代ですね。
誰でも手軽にコーヒーを飲むことが出来る時代がやってきたということでしょう。
子どものころに、親がたまに淹れてくれた「ネスカフェ・ゴールドブレンド」は、この恩恵の賜物です。
ただ、この頃はまだ、品質へのこだわりは少なかったと言われています。
セカンドウェーブとは、第二の波の意味
そしてセカンドウェーブ、時期的には1970年ころからです
深煎りで品質に拘った豆が話題になりました。
日本でもおなじみの「スターバックスコーヒー」も、1971年に開業しています。
この頃は、カフェオレ、カプチーノといったアレンジコーヒーにも人気が高まりました。
純粋な飲み物というだけでなく、「ファッション」として嗜む人も多くなったのがセカンドウェーブの特徴です。
サードウェーブコーヒーが来た
1990年ころから、生産国でのコーヒー豆の栽培から、コーヒーの淹れ方にも拘った時期が始まります。
これがサードウェーブコーヒーの始まりといわれています。
サードウェーブコーヒーの拘りは
1 コーヒー豆の栽培に重視
2 品質や流通を明確
3 自家焙煎の拘り
4 ドリップは手作業で
といった点が挙げられます。
一杯のコーヒーにも真心を込め、こだわりのある品質を求めるのがサードウェーブコーヒーの特徴です。
この点が、豆や淹れ方に拘ることのできる個人経営の喫茶店の復権に、ひと役買っているのではと思います。
しかしながら、もともと個人店を中心としたサードウェーブコーヒーですが、
最近は大手チェーン店や、コンビニなどでも、こうしたコーヒーを提供する店舗が出てきています。
個人的には、首都圏で展開するシニア向け喫茶チェーン
「椿屋珈琲店」などが、そうしたサードウェーブコーヒーの店ではないかと注目しています。
サードウェーブコーヒーを手軽に楽しみましょう
せっかくですので、コンビニで手軽にサードウェーブコーヒーを味わう例を挙げてみましょう
コンビニエンスストアでは、このサードウェーブコーヒーにうまく対応し、今までには考えられなかった販売手法で販売を行い始めました。
中でも「ローソン」で提供される「MACHI café(街カフェ)」に着目します。
これは、一流のコーヒー専門家からの指導を得た店員さんによって、挽きたての豆で淹れたコーヒーを手渡されるという手法で提供されるコーヒーです。
MACHI cafeには、こんなこだわりがあります。
・「アフターミックス製法」で豆を焙煎
・自然のこだわりの牛乳を使用
・「カフェラテ」には、このこだわりの牛乳をたっぷりと使用
・レインフォレスト・アライアンス認証の農園のコーヒー豆を使用
是非、お近くでのお店で、一流のコーヒーをお試し下さい!
私はやっぱり椿屋珈琲かな・・・
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。