前々からこの日のために練習を積んできたマラソン大会が近づいてきました。
トレーニングは万全で、あとは当日、いつもの力を出し切るように走るだけ。
なのですが、いつもの力を出し切るために、見落としてはならないポイントがあります。
それは、マラソン大会前日までの食事についてです。
大会前の食事はレースの際のコンディションに響いてくるのですから、これはしっかりと見ておかなければなりませんよね。
マラソン初心者のための、大会前日までの食事について調べてみました。
マラソンはものすごくエネルギーを使います
マラソンランナーの間では常識ともいえる食事方法に、「カーボローディング」というものがあります。
人間の日常活動のエネルギー源は、糖質から来ています。
その糖質の元となるのが、「炭水化物」を含む食品たちです。
私たちが口に入れた食品から摂り入れた炭水化物・糖質は、身体の中で最終的には「ブドウ糖」となって、血液・筋肉に送られます。
この送られたブドウ糖はエネルギー源となるわけですが、すぐに使われずに余ったブドウ糖は「グリコーゲン」となって肝臓や筋肉へと貯めこまれるんです。
この蓄積されたグリコーゲンの量が、マラソン大会におけるスタミナへとつながっていくわけです。
グリコーゲンの量で、当日、完走できるか否かが決まってしまうと言ってもいいでしょう。
カーボローディングとは、意識的に炭水化物を摂取することで、マラソンに必要なスタミナを生み出すグリコーゲンを体内に蓄積する食事方法です。
レースでのグリコーゲンの消費量はかなりのものですから、摂取する炭水化物も相当なものになります。
前日までの食事は
カーボローディングの食事を行う期間は、マラソン大会3日目前くらいから始めて前日までが目安です。
前日だけで行おうとしても、必要な炭水化物を摂取しきれませんから、3日前くらいから始めるのが良いと思います。
炭水化物を多く含む食品には以下のようなものがあります。
・ごはん
・パン
・パスタ
・うどん
・餅
基本的には米や麦で作られていて、私たちが普段は主食として食べている食品が炭水化物を多く含んでいます。
普段は「ちょっと・・・」な組み合わせかもですが、「ご飯の付け合わせにパスタ」みたいな組み合わせを試してみても良いかもしれませんね。
とはいえ、昨今のカーボローディング食事法では、極端に炭水化物食品だけを詰め込むということをする必要はありません。
あくまで普段のバランスの取れた食事の上にプラスして、無理のない範囲で炭水化物を摂取するというのがポイントです。
積み重ねて摂取された炭水化物がグリコーゲンとなり、マラソン大会当日のエネルギーへと変わるのです。
マラソン大会前日にNGな食事
マラソン大会前日まで、きちんと炭水化物多めの食事を摂り、体の中に十分なグリコーゲンを蓄積させたとしても、前日にNGな食事をしてしまったがために、全てが台無しになる場合もあります。
では、マラソン大会前日にはNGな食事とは何なのでしょうか?
刺身
生の魚介類で一番懸念されるのが「食あたり」の発生です。
マラソン大会にお腹を下してしまっていては、全てが台無しです。
お刺身については、大会が終わるまで控えておきましょう。
揚げ物
揚げ物は脂分を多く含み、消化に時間がかかります。
すると、胃もたれをおこしたり、内蔵機能に負担がかかったりしてしまいます。
勝負の前だということで「カツ」を食べたいという方もいるかもしれません。
ですが、前述の理由から、揚げ物も大会が終わるまで控えましょう。
アルコール
アルコールの効果として気を付けたいのは、その利尿作用です。
つまり、アルコールを摂取すると身体から水分が抜けてしまうのです。
マラソンを走りきるためには、身体の水分量も大事なのは言うまでもありません。
ですので、アルコール類についても、大会が終わるまで控えておきましょう。
せっかくのトレーニングを無駄にしないためにも、前日までの食事にも気を配りたいですね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。