「ソーセージ」と「ウインナー」と「フランクフルト」の違い|それは規格による違い??


スーパーで「ソーセージ」を買おうと思ったところ、「ウインナー」が安売りしていたので、こちらを買ってきました。
そしてその日の夜に花火大会に出かけてみると、屋台で「フランクフルト」が売っていたので、これを買って食べました。

これらの「ソーセージ」・「ウインナー」・「フランクフルト」って、よく似ていますよね。
何か違いがあるものでしょうか。

調べてみるとこれらには、共通点と違いの両方があることがわかりました。
今回の記事では「ソーセージ」・「ウインナー」・「フランクフルト」の関係を考えてみます。

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そもそもソーセージの定義とは


ウインナーもフランクフルトもソーセージである

最初に結論を言ってしまうと、ウインナーもフランクフルトもソーセージの一種なのです。
もう少し詳しく言うと、ソーセージという大きなカテゴリーの中に、ウインナーやフランクフルトがあるのです。

それでは、ソーセージとはどのようなものなのでしょうか?

辞書的にソーセージの定義を述べると、「牛・豚・羊の腸などに、各種の調整した獣肉・魚肉を詰め、乾燥・湯煮または燻製にした保存食品」のことを言います。
つまり、腸のような袋に肉を詰めて調理したものがソーセージと言えるでしょう。

中に詰められる肉は、塩漬けにされたものを挽肉にし、香辛料等で味をつけるのが普通です。
そのためソーセージの語源は、ラテン語で「塩漬けにされた」という意味である「salsus」から来ているという説があります。

ソーセージは非常に種類が多い食品で、実に1000以上の種類があると言われています。
材料の選択肢が非常に豊富ですし、何に詰めてどんな製法で調理するかも色々と選べるからです。

ウインナーやフランクフルトには定められた規格がある


ウインナーやフランクフルトとはソーセージの一種であるとわかりました。
では、その区別はどのようになされているのでしょうか。

この点、日本のソーセージの規格は、日本農林規格(JAS)で定められています。

ウインナー、フランクフルト、そしてボロニヤソーセージについて、その規格を見ていきたいと思います。

ウインナーとは


昔の規格では、「羊の腸に詰めたもの」をウインナーと言いました。
ですが、現在では腸のような人工的な詰め袋(ケーシング)が開発され、これが利用されています。

そのため現在のJAS規格では、「太さ直径20㎜未満のものがウインナー」と定められています。

お弁当などに入っていて、ひと口で食べやすいものを想像すれば間違いないですね。

ちなみに、ウインナーの正式名称はウインナーソーセージと言います。
オーストリアの首都ウィーンを代表するソーセージであることが、名前の由来です。

フランクフルトとは


これも昔の規格では、「豚の腸に詰めたもの」をフランクフルトと言っていました。
しかしながらウインナーと同様に、人工のケーシングが普及した現在では、規格が変わっています。

現在のJAS規格では、「太さ直径20㎜以上で36㎜未満のものがフランクフルト」となっています。

ウインナーよりも太く、夏祭りの屋台で売られているものと、ちょうどサイズが合致していますよね。

ソーセージの本場ドイツの都市フランクフルトを代表するソーセージであることから、フランクフルトと名付けられたと言われています。

ボロニアソーセージとは


これも昔の規格では、「牛の腸に詰めたもの」がボロニアソーセージだとされていました。
ですが、やはり人工ケーシングの普及によって、現在のJAS規格は別のものになっています。

その現在のJAS規格は、「太さ直径36㎜以上のものをボロニアソーセージ」としています

この太さになってくると、齧り付いて食べるのには、あまり向かないサイズとなります。
そのためボロニアソーセージは、薄くスライスしたものをパンにはさんだり、サラダ等と一緒にして食べることが多いのです。

イタリアのボローニャ地方を代表するソーセージであることから、ボロニアソーセージと呼ばれるようになったと言われています。

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すべてがソーセージなのです


ソーセージ、ウインナー、フランクフルトと、これらは全てがソーセージであり、そういう意味で共通点があるということがわかりました。
そしてウインナー、フランクフルト、ボロニアソーセージの規格で見てきた通り、過去には使用する動物の腸、そして現在は太さの差異により、これらには違いがあることもわかりました。

今回の記事を書いてみて、ソーセージという食べ物の多様性の一端に触れた気がします。
これからソーセージを食べる際は、その種類についても少し注意を向けてみようかなと思いますね。

なお、蛇足なのですが、日本独自のソーセージというものもあるんですよね。
魚肉ソーセージこそが、まさしく日本オリジナルのソーセージなんです。

魚肉ソーセージは、主にスケトウダラなどの魚のすり身と、豚の脂と調味料と香辛料を混ぜて煉り合せたものです。
この時、魚のすり身が50%以上を占めることが必要で、一般的には50%~60%くらいが含まれています。


今回の記事では、ソーセージとウインナー、フランクフルトなどの関係について触れてみました。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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