お米にわく虫の対策方法!実は虫のついたお米も食べて大丈夫。

「さぁ!食事の支度!」

と、台所でお米を洗おうと思ったら、お米の中に動く虫を見つけて驚いた!

こんな経験はありませんか?

特に無農薬栽培のお米や、長期貯蔵されているお米などは、虫が湧きやすいですね。

どうして、保管しているお米に虫が湧くのか?
また、お米に虫が湧かないようにする対策はないのか?

そんな疑問について調べてみました。

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お米にわく虫の正体


家庭でお米に虫が湧く場合、
湧いてくる虫として考えられるのは、だいたい次の三種類の虫です。

1 コクゾウムシ
2 ノシメマダラメイガ(幼虫)
3 コクヌストモドキ


この三種類の虫の特徴について、少しだけ触れておきます。

1 コクゾウムシ(穀象虫)


コクゾウムシは体長が3mm位の甲虫です。
色は濃茶や少し黒み掛かった色をしています。

小さな虫ですが、身体の割に鼻が長い感じがあります。

コクゾウムシは成虫時期に、小さな米粒に更に小さな穴を開けて、その中に卵を産みます。
卵は米粒の中で幼虫になり、米を食べて成虫になって、米の中から飛び出てきます。

卵や幼虫の時期には小さすぎて、肉眼で見つける事はまず無理です。
ですが、成虫になり米の中を歩くようになると、肉眼でもはっきり見る事が出来るようになります。

2 ノシマダラメイガ


名前の通り、ガ(蛾)の仲間です。
体長は成虫で1cmくらいです。

ノシマダラメイガは、お米の上に産卵します。

卵からかえるとクリーム色で、いも虫のような形をした幼虫になります。
そして、お米を食べて成虫になり、飛び立つのです。

やはり卵の時には、肉眼で見つける事は困難です。
ですが、幼虫時期にはいも虫状になり、頭が赤いのでハッキリと見えるようになります。

3 コクヌストモドキ


日本の一般の家庭には、あまりいない虫です。
ですが、わりと世界中でお米にわく虫として知られています。

身体の大きさは、3~4mmとかなり小さく、色は茶褐色なので肉眼で見つけにくいです。

ヌカがある場所に産卵し、だいたい1ヶ月位で成虫になります。
米の胚やヌカを食べ、1年くらいの長い期間を米の中で生活する虫です。


虫がつかないようにする対策方法は?


虫がわいたお米も食べて大丈夫

お米に虫がわかないようにするには、お米の状態を、虫にとって快適な環境にしないという点が大事です。

上記に挙げた虫たちは、およそ気温が20度以上になると活動を始めます。
であれば、お米を置いておく場所を、それ以下の温度に保つ等すればよいのです。

以下に、いくつか有効な対策を挙げてみました。

<低温で保存する>

虫の活動できる温度は20度以上と書きました。
さらに言うと、お米にわく虫は、15度以下の環境では孵化することもできないんです。

なので、お米を低温で保存するのは一番の虫対策といえるでしょう。
冷暗所へ保存するのも良いですが、ベストは冷蔵庫です。

冷蔵庫内の温度であれば、虫は絶対にわいてきません。

<密閉容器に入れて保存する>

外部から虫の侵入を遮断できれば、虫もわいてきません。
ただし、お米を購入したときに入っている袋やビニール袋では、虫に食い破られてしまいます。

そこで便利なのが空のペットボトルです。
ペットボトルであれば、虫の侵入を完全に防いでくれます。

さらにペットボトルには様々な容量があるので、保存するお米の量に応じて使い分けることができます。
私の実家では、お醤油の入っていたペットボトルにお米を入れて保管していました。

<唐辛子やにんにくを入れておく>

唐辛子やにんにくの辛味成分は、虫が寄ってくるのを防いでくれます。
これは、生活の知恵として、昔から重宝されていましたよね。

ただし、この手法は、あくまでもオマケ的なものかと思います。
実際に唐辛子を入れておいたにもかかわらず、常温で保存したお米に虫がわいてしまったことがあるからです。

あくまでもメインの対策は「低温」「密封」ということを念頭においておきましょう。

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虫がわいても、お米は食べられます


一度、虫が付いたお米なんて気持ちが悪いと思いますが、もったいないの精神というものがありますよね。
きちんとした手順で虫を除去すれば、虫がわいたお米も食べることができます。

以下のような手順で、虫を除去することができます。

1 虫のいるお米を、ざるに入れて振る

洗う前に、お米をざるに入れて振ることで、虫を振るい落とす作業です。
これだけでも、かなり虫が除去できます。

2 お米をよく洗う

次に、お水の中に洗うお米を投入します。
そうしますと、虫と、虫に食べられてしまった米が沈まず浮かび上がります。

この浮かび上がった部分を取り除く作業を数回繰り返します。
沈んでいるお米は虫に食べられていないお米ですので、この部分を利用します。

3 お米が大量の場合は

お米の量が多い場合、家の外でレジャーシート等を敷いて、お米を日光にあてます。
そうしますと、お米の間に潜んでいる「コクゾウムシ」が逃げていきます。

手間はかかりますが、以上のような手順を踏めば、虫がわいたお米も普通に食べることができます。

ところで、もちろんですが殺虫剤は使わないようにしてくださいね。
殺虫剤が付着したお米は、我々の人体にとっても有害です。

今回の記事ではお米にわく虫の正体と、その対策等について見てきました。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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